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個別接種の医療機関に薬局がワクチン届ける 豊島区

高島武彦

新型コロナウイルスワクチンの個別接種に力を入れている東京・豊島区では、接種を行う医療機関にワクチンをよりスムーズに届けるため区内にある40余りの薬局を活用しています。

豊島区では個別接種を行う医療機関に対し、薬局を通じて毎週火曜日と金曜日にワクチンを届けるため、区の薬剤師会と協定を結んでいます。
1日は午前中、池袋保健所で薬剤師会の職員と区の職員6人がおよそ5700人分のワクチンを30分ほどで運搬用のケースに小分けにし、5台の車で区内にある41の薬局に向かいました。
このうち豊島区巣鴨にある「めぐみ薬局」では、薬剤師が受け取ったワクチンを薬局が休憩となる午後1時すぎに近くの医療機関まで届けていました。
「めぐみ薬局」で薬剤師をしている南出美佐さんは「薬剤師が届けることでワクチンの情報をリアルタイムに届けることができるのが強みです」と話していました。
また、ワクチンを受け取った医療機関の薬剤師は「薬剤師はワクチンの扱い方を分かっているので安心できます」と話していました。
豊島区によりますと、1つの薬局から平均で5つの医療機関にワクチンが届けられます。
対象となるのはおよそ200の医療機関で、ワクチンや届け先の事情に詳しい薬剤師が関わることから業者が届ける場合よりもスムーズだということです。
区は5月30日までに5万6000人の高齢者のうち26%にあたる1万5千人が1回目の接種を終えていて、7月初めまでに希望する高齢者への接種を終えたいとしています。
豊島区の直江太ワクチン接種担当部長は「温度管理や配送などワクチンの管理は難しく、配送業者ではなく薬剤師という薬のプロに届けてもらうことでかかりつけ医は安心できると思います。また薬剤師が担うことで、医療機関で診療がない空いている時間などに届けることもできてメリットだと思います」と話していました。

 

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